カシュー製品

カシューとは

カシュー原料は自然の恵みから得られる、カーボンニュートラルな材料です。

CNSLとは

CNSL(Cashew Nuts Shell Liquid)とは、カシューナッツ(Kernel)を取り除いた殻(Shell)より得られる液体です。

CNSLの組成

成分(%) CNSL(天然) CNSL(工業用)
アナカルド酸 70~80 -
カルダノール 1~10 75~85
カードル 15~20 15~20
2-メチルカードル 1~5 1~5

天然のCNSLはアナカルド酸が主成分です。
搾油後に加熱処理が施され、アナカルド酸が脱炭酸されます。
そのため、工業用のCNSLはカルダノールが主成分となります。

分析(所有分析機器ご紹介)

示差熱天秤

カシューパーティクルの耐熱性評価を行っています。関連項目:カシューパーティクル

ゲル浸透クロマトグラフィー

カシュー原料およびカシュー液体製品の成分分析を行っています。
関連項目:カシュー液体製品

赤外分光スペクトル

カシュー製品をはじめとして、さまざまな物質・材料の構造解析に役立てています。

粒度測定装置

ふるいでは分級しきれない微粉砕品の粒度分布測定が可能であり、新製品の開発に役立てています。
関連項目:粉砕技術

他にも以下のような機器・設備を所有し、
分析、測定を行っています。
・マイクロスコープ ・B型粘度計
・ロックウェル硬度計 ・真比重計
・ガスクロマト
グラフィー

評価技術

摩擦テスター(摩擦係数・耐摩耗性試験)

カシューパーティクルの評価として、摩擦材配合で成型したテストピースの摩擦係数、 耐摩耗性、dμ/dVなどの測定を行っています。

制動時、車速の減少に反比例して摩擦係数が上昇する傾向(dμ/dV<0)にあると自励振動となり、ブレーキ鳴きの原因となります。

カシューパーティクルを配合することで、車速の減少に伴って常に摩擦係数も減少する傾向(dμ/dV≧0)となり、減衰振動となるので鳴きが発生しません。

FFTアナライザ(振動吸収能試験)

FFTアナライザを用いて、カシューパーティクルの振動吸収能を測定しています。

DMA(動的粘弾性試験)

動的粘弾性測定装置を用いて、-50~250℃での弾性率(柔軟さ)と粘弾性、tanδとしての振動吸収能を測定しています。

生産技術

粉砕技術

当社のカシューパーティクルは、通常樹脂粉末として提供しています。粉末の粒度範囲は数十ミクロン~数百ミクロンと多様です。当社では、多様な粒度分布を実現する粉砕技術を有して対応しております。
また、粒度は摩擦材性能に影響を及ぼすため、当社では安定した粒度分布を持った製品を提供しています。お客様のご要望に合わせた粒度分布に調整することが可能です。
関連項目:カシューパーティクル

425~850μm 250~425μm 150~250μm 75~150μm ~75μm
マイクロスコープ画像(×50)

造粒技術

当社では、無機粉・樹脂・繊維等のコンパウンド材料を造粒する技術を有し、ディスクパッド裏金ボス詰め材等の実績があります。造粒品はハンドリング性が良い、粉塵が発生しない等の長所があります。
関連項目:ディスクパッド裏金ボス詰め材

造粒品の長所 ご要望に応じた
カスタマイズ
  • 使用上のハンドリング性が良好
  • 粉塵の発生が抑えられ、作業環境が改善
  • コンパウンドの収率改善
  • 材料選定(無機粉、樹脂、繊維etc.)
  • 粒径、長さ

お客様のご使用目的・要求特性に応じた対応をいたします。
少量サンプル等、お気軽にお問合せください。

カシュー製品について 
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